世間並みな年の瀬
16:47
F4.0, 1/60, ISO 800, Nikon Df with Ai Nikkor 35mm F2S
今年の正月、十五、六年ぶりに年賀状というものを出したが、支度を始めたのは、小学校低学年までの頃そうだった
ように年が明けてからだった。あの頃、元日の朝に同じ団地の友達や級友などから年賀状が届いているのが不思議
でならなかった。信じられないくらい早起きをして郵便受けに入れに来てくれたんだろうか…とか思っていた。
「年賀」ということばの本来の意味からすれば、年が明けてから書いても一向に差し支えないものだろうとその頃から
思っていたフシがあるし、不思議なことに両親ともにその辺りについては放任だった。
ようやく世間並みに、元日に届くよう「年の瀬の年賀の前倒し作業」に勤しむようになったのは、後藤寺在住二年目の
小学五年の暮れからだったと思う。その後、大学浪人していた頃から途切れ途切れに数年間の中断を挟み、現在の
会社に就職してから数年間はまた「世間並み」を続けたが、1996年頃を最後に年賀状そのものを全く書かなくなった。
…奇しくも、東京タワーの大展望台が白塗りされた年と同じ頃だ。
去年暮れの会社帰り、人とのやり取りや繋がりを形に残すものとして、突如僕の中で年賀状にスポットライトが当たり、
浅草橋駅改札前の出張販売所で年賀はがきを買い求めたが、書き始めたのは結局、十歳までの頃と同じように年が
明けてから。「「年賀」ということばの本来の意味からすれば、年が明けてから書いても一向に差し支えないものだろう」
と独りごちながら。
今年は、午前中晴れていた間に素材を撮影して年賀状に設え印刷し、残すは宛名書きと一言添えのみ…という段取りを
踏み、久しぶりに世間並みな年の瀬を過ごしつつある。
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