捲土重来、あま太郎へ
On November 6th
OLYMPUS PEN-FT, G.Zuiko Auto-W 25mm F2.8 with Konihood and FUJIFILM (業) 記録用カラーフィルム
ISO 400 (may be equivalent to FUJICOLOR SUPERIA X-TRA400),
scanned with OpticFilm 7600i Ai
水曜の夕刻、リハビリから戻ると雨の月曜の捲土重来を期して歩き始めた。マッセリアの交差点で御成街道を渡って
少々拡幅はされたものの通行人同士が肩を竦めてやっと擦れ違える程度の路肩を辿り、最短ルートで菊田川がかつて
流れていた名残りの谷あいに至る。これまでにも幾度か撮り歩いた界隈にも関わらず、右手崖上の単線S字カーブを
軋らせながら走り下る新京成電車や、その先で合流する京成本線の開かずの踏切の音が、暮れ泥む町に対する写欲を
改めて駆り立ててくれた。
釣瓶落としの光線の中、出だしからシャッタースピード1/15秒、二枚目以降は全て絞り開放で撮った。御大典記念道
入り口の石碑前では自信を持って1/8秒で撮った…のだが、前ピン後ボケにしたつもりなのがなぜか逆になり、労組の
赤い看板やその手前の電柱に甘くピンが来ている。…あれ?それとも記憶違いで、コッチが狙いどおりだったのか?
それより何より、若造だった頃のようにステレオタイプでイデオロジカルな二項対立的構図を組んじまった…という
その小っ恥ずかしさも含め敢えて掲載。
そうこうする間にさらに釣瓶は落ち、一度は中に入って食事をしてみたいと数年来思っているもののきっと叶わない
であろう京成の社員食堂前辺りからは、思い切って1/4秒で撮ったと記憶している。それは間違いない。
辛うじて何とかなったコマもある…ようだ。
三月以来のあま太郎。店内の席に腰を落ち着けることなく初めて入り口であま太郎焼き持ち帰りを注文し、店を出て
さて残りの数コマをどうするか…と仁王立ちしていると肩を叩かれた。痛む頸を堪え身体ごと反時計回りに振り返る。
「これ、忘れてましたよ」と、店内にいた高校生が僕の杖を持ち立っていた。「ありがとうございます」と身体ごと
ぎこちなくアタマを下げ、杖を受け取った。
フィルムが尽き、津田沼駅まで最短距離を辿る。銀木犀の花木を見つけたりしながら予告より十分遅れで高山写真館
を訪れ、まだ温かいあま太郎焼きを差し入れできたが、その四十分前に火入れを依頼していたラボマシンが暖まって
いなかった。気温と水温の低下に伴い、薬剤が使用温度に達するまでに時間を要するようになり、現像時間も長引く
ようになったと。まさしく銀塩写真ならでは。これまでのように小一時間で上がりを受け取ることは叶わなくなった
季節に身を置いていることを実感。
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