密林から届いた文献_3
「オリンパス・ペン」の挑戦 - 米谷美久 - クラシックカメラ選書 26 (朝日ソノラマ) and OLYMPUS PEN-FT
with G.Zuiko Auto-W 25mm F2.8

18:20
F5.6, 1/17, ISO 200, RICOH GXR with GXR MOUNT A12 and Voigtländer COLOR-SKOPAR 21mm F4 P
密林で見つけた開発者本人による十一年前の著書は、かつての岩波文庫のような薄いハトロン紙のカバーに包まれ
届いた。
ペンFシリーズに割かれた頁は全体の三分の一ほどだが中身は濃く、特にロータリー・フォーカルプレーンシャッター
開発過程の試行錯誤に関する記述が目を引く。
使っていてつい物足りないと感じてしまう最高1/500秒のシャッタースピードを実現するべく、当時は甚だ高価だった
チタンの4/100mm薄板の切り売りを大手金属メーカーと交渉するも成立せず、1トン分のロールで買う羽目になった
ことだとか、さらに幕速を上げるための軽量化策として、幕の強度を維持するため放射状に残した「リブ」部分以外を
1/100mmだけ薄くする「肉抜き」を、塩酸・フッ酸などにより腐食させて行ったことだとか。
1982年に日本光学がNikon FM2で最高1/4000秒を実現した際、「チタン幕をハニカム状にエッチングして軽量化」
と大きく宣伝していたが、それより二十年も前に、同様の技術で先鞭をつけていたことに瞠目する。
畏るべし、高千穂光学工業。
通常は黒いのが当然なはずのシャッター幕が無垢のチタン色をしている理由も記されていた。黒くするための塗料の
僅かな重さが加わるだけで幕速が落ちる一方で、当時の技術では黒色にする方法が見つからず、やむなく幕のラップ
量を増やして漏光を防ぐようにしたから…とのこと。
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