最新型
Panasonic LAMDASH ES-LV54
21:03
F2.5, 1/24, ISO 400, RICOH GXR with GR LENS A12 50mm F2.5 Macro
毎朝髭を剃るようになった84年か85年頃に初めて買った電動シェーバーは、回転する丸い刃が三つトライアングル状に
並んだフィリップスの一番安価だったモデルで、こいつには酷い目に遭った。…まぁ、不慣れだった僕の使い方にも問題は
あったのだろうが、唇の上や顎の下あたりに切り傷をこさえることがしょっちゅうだった。
86年に憧れだったブラウンを手に入れた。数度の内刃・外刃の定期交換や一度の新型への買い換えを経て、十年の間
ブラウン信者であり続けた。…今にして思えばそれも、CMの謳い文句の剃り味からは程遠いその使い心地には目を背け、
ただデザインの優れた道具を使う悦びに浸っていただけなのかもしれなかった。
96年夏、三十路を過ぎて濃くなってきた髭に対応すべく次期戦闘機を物色していた池袋ビックカメラで、当然ながら僕は
ブラウン製品の展示の前で足を止め腕を組んでいた。当時ブラウンは自動洗浄機つきの先駆けを売りにしていたが高価
だった。そこへ
「ブラウンと同じ金額出すんだったら、断然こちらがお奨めですよ」
…と声をかけてきた店員が指し示す先には、シャンパンゴールドのずんぐりむっくりで、デザイン的にはまったくイケてない
ナショナルのリニアスムーサーがあった。当時世界初だったというリニアモーター駆動による内刃と外刃が発する音は、
コイル振動による他社機のそれとはまったくの別次元で、それまで十数年の髭剃り人生に革命をもたらしてくれるんじゃ
ないかと心が揺らぎかけたところへ
「正直なところブラウンて、デザインとイメージで売ってきましたからね」
…と、もしかしたらビックの法被を纏ったナショナルの販促要員だったかもしれないその店員の一言でコロッと改宗した。
それからさらに十数年、繰り返されるマイナーチェンジに右往左往することはなく、二年に一度の外刃・内刃同時交換を
二度重ねて愛用したモデルもあった。ラムダッシュに手を出したのも発売から数年後の型落ちワゴンセールだったし、
五枚刃モデルだって一昨年秋のamazon安売りに飛びついたのだった。ここに至ってようやくデザインは洗練され、初代
リニアスムーサーの片鱗は完全に払拭。…このときは後におまけがつき、パナソニックの「外刃プレゼントキャンペーン」
に当たったため、一年後の外刃交換はロハで済んだ。
ところが、今秋迎える外刃・内刃同時交換をどうしようかと考え始めたこの春先、突然バッテリーがおかしくなりだした。
これまで取り説どおり、バッテリーメーターが20%まで落ちたらフルチャージ、という使い方を守ってきたが、80%まで落ちた
途端にウンともスンとも言わない状態になるようになった。充電すれば通常どおり一時間程度でチャージされるのだが、
一、二日使っただけで充電器に繋ぐという日々になってしまった。
そうなってくると、外刃・内刃同時交換にかかる一万数千円というコストが、なんだか無駄に思えてきた。…そんな矢先、
新型発売のニュースを知り、amazon市川FCへ予約。発売日当日に手元に届いたという次第。
剃るぞ。(って、それ以外になにに使うねん)
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