Half Size Frame Images
On September 28th and 29th
RICOH AUTO HALF SE and FUJIFILM (業) 記録用カラーフィルム ISO 400 (may be equivalent to
FUJICOLOR SUPERIA X-TRA400), scanned with OpticFilm 7600i Ai
いっとき暮らしていた界隈の生活道路にして、また、それ以降も十六年間SPICULEへ散髪に訪れるたびに
歩いてきた千川通りの歩道脇に、大粒の砂利の目立つコンクリートで形作られた、どうやら昭和三十年代
以前からそこにあると思われる細い六角柱が立っていることに初めて気づいたのは、確か先月末のこと。
その六角柱には、腰を低くしてしゃがみ込まないと読み取りにくい位置に小判状の黒い金属板が貼られ、
そこに「…商店会」らしき文字が浮き彫りになっているところまでは判ってるのだが、そこを通りかかる
のはいつも、すでに充分短くなった陽が沈もうとする頃合いであるため確認することがなかなか叶わず、
今のところはまだ「謎の六角柱」である。
かつて街灯でも吊るしたのであろう金具を巻き付けたままの姿を見上げて、先日高山写真館で目をつけた
フジの「ISO400業務用記録用フィルム」を詰めたオートハーフSEで、とりあえず今回は「記録」した。
いずれ姿を消してしまう前に、きちんと向き合って撮っておきたい。
中村橋方面へ向かう途中の、弘法大師が足跡を残したと言い伝えのある小さな祠や板碑などが立つ辺りで
千川通りから左へ別れて、高架化工事完了から十年を経た西武池袋線に向かって近づきながら駅へと至る
道のりを、その界隈に暮らし始めた頃以来十八年ぶりに辿った。なぜそんなに長い間そこを歩かなかった
のか、もはやその理由は分からないけれど、おかげで、商品ロゴの部分は比較的明瞭に保たれている一方
商品自体の絵が、僕が目にしなかった年月の間に良い加減に色褪せた「セロテープ」の広告看板に初めて
相見えることができた。
以上記した「謎の六角柱」と「色褪せセロテープ看板」を除く五枚は、全て「クルマド」撮影による。
信号待ち運転席のウィンドウ越し、駅に停車中の総武快速の開いたドア越し、そして走行中の車窓から。
それにしても、リコーオートハーフに馴れ親しんで使いこなせるようになるまでの道のりはまだ長い。
今回、ヘマや事故によるコマ消失はなかったが、それでも未露光コマが5つあった。シャッターボタンを
押した後で巻き上がらなかったことが数回あったが、そのときに出くわしたコマが未露光だったようだ。
押しても巻き上がらない場合は、いったん指を戻してもう一度押すか、あるいはそれ以上押せなければ、
ワインドダイヤルに少々力を加えれば再び巻き上がったので、最終コマまで撮りきることができた。
恐らく、押しても巻き上がらなかったのは、何らかの要因でシャッターが開かなかったときなのだろう。
1/125秒固定のシャッター機構やそのクセについても不案内だが、ヨコ位置(つまりカメラをタテ構え)で
疾走中の総武快速からクルマドすると、まるで1/15秒辺りで撮ったようにブレて写ることは分かった。
最終コマ、巻き傷も痛々しいレット・イット・ビー・アパートメントのように。
最後に、前回と異なり今回は、ネガのハーフサイズ画像そのままを7コマスキャンしアップロードした。
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