銀塩干潟
土曜の昼下がり、不調を託つカラダのケツを自ら蹴っ飛ばすように思い立ち、正確に思い出すならば2006年暮れ以来
初めてフィルムカメラを携え谷津干潟へ乗り込んだ。
京葉道路を潜った先に葦に取り囲まれたようになりながら舟溜りの水面が健在。そこから始まる水路を引いてきた潮は
さらに干潟に刻まれた澪を伝って東京湾の方へ向かっていった。
マスクを外すと、アオサが生臭く繁っているのがわかる。
元々鳥を撮るのが目的ではなかったから広角ズームレンズを選んだのだが、それにしても、全くと云っていいほど鳥を
見かけなかった。芝生広場を通り過ぎたときにヒタキの囀りを聞いたくらいが関の山だった。
九年前の正月、干潟越しに息絶えようとするザウスを捉えた場所が特定できなかった。木道の走るこのあたりだった
ような気もするし、芝生広場の外れの木の根を踏み越え藪を掻き分け、水面際に身を乗り出して撮ったような記憶も
ある。
ところが目星をつけたポイントへ実際に行ってみたら視界に松の枝が入るのを避けられなかったし、そもそもそこへ
辿り着くまでそれなりに難儀した。まだ装具の上から靴を履いて歩いていた当時、そんな冒険をしたとは考えにくい。
ポートラでこんなにコントラストが出るとは思わなかった。ピーカンの日の斜光線だとこう写るのか、それともこの
広角ズームの為せる業なのか?
On April 13th
Nikon F-601 and Ai AF Zoom Nikkor 20-35mm F2.8D(IF) with Kodak PORTRA 160,
scanned with OpticFilm 7600i Ai
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