古い津田沼 - Google Image Search
アクセスログから辿った、誰かによるイメージ検索結果。ずいぶん前に気に留めていたから、ここに引っかかっているサイトを
折に触れて訪れては、おなかイッパイになるくらい楽しませてもらった。
きょう取り上げるのは、ごく身近にある「戦争遺跡」。
昔の新京成の新津田沼駅があった、津田沼市街の線路脇(パルコの裏手)に、ガードレールのかげに隠れて、
陸軍境界標石があった。以前、かつての新津田沼駅周辺には六本あったが、二本なくなって、四本あるといっ
ていたが、実際に改めて数えてみると、駐輪場に一本、線路脇に四本、骨董屋の敷地内に一本、長野土地建
物の事務所近くの線路沿いの道に一本あり、七本ある。前は九本あった勘定になる。
毎日渡る踏切の周囲でちょっと注意して足元を見渡すと、この「陸軍境界標石」はすぐに見つかる。新京成線の新津田沼駅が
現在の場所に落ち着くまで幾度か移転を繰り返した経緯については、以前は習志野市役所のWebサイトにも載っていた(市の
広報誌からの転載)が、どうにも分かりにくいハナシだったように記憶している。…それも今では見つからなくなっていたので、
「新津田沼駅 移転」でググってみた。
・新京成線 新津田沼駅付近 - 鉄道連隊軍用線 千葉-津田沼間 - 千葉情報館
そもそも、新京成線の大部分は戦前の鉄道連隊の演習による軍用線であった。もともと軍用線は、演習のための
規定距離を確保するため、また勾配を避けるため等の理由からカーブの多いルート設定がされていた。
戦後、この軍用線を転用し津田沼と松戸を結ぶ新京成線が開通する。初代・新津田沼駅は国鉄津田沼駅への連
絡が良いように、国鉄津田沼駅近くに設置された。
「陸軍境界標石」が遺されているのは、この初代・新津田沼駅があった辺りであろう。
昭和28年(1953年)、新京成線が京成津田沼駅への乗り入れをするため、ルートが東寄りに移され、新津田沼駅も
東に移転した。これが2代目・新津田沼駅である。
:
昭和36年(1961年)、2代目・新津田沼駅の位置が国鉄津田沼駅から遠く離れてしまったため、乗り継ぎが困難に
なってしまい、国鉄への乗り継ぎ客のために初代の駅舎を復活させ、2代目の新津田沼駅は藤崎台駅と改称され
た。松戸方面からの電車は、朝、夕の通勤時は新津田沼駅への直通運転、日中は新津田沼行きと京成津田沼
行きが交互に運転された。新津田沼駅は終点だが、構内側線でループ状に藤崎台駅へつながっていた。
とてもヤヤコシイ経緯で、市の広報誌の記述ではさっぱり要領が分からなかった。結局、この藤崎台駅は「盲腸線」のような
末路を辿った挙げ句廃止され、その跡地は今や住宅地となって人知れず…といった顛末だけはアタマに残っていたが、今回
その場所の見当がついた。
軍用線や、藤崎台駅があった頃の旧線の跡地の一部は生活道路として残っています。県道69号の四街道長沼
船橋線から池田病院のところを南へ入った細い道が旧線跡です。
やはり、毎日辿るあの道であった。
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