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Jan 10, 2010

昔なじみに逢いにゆく

電車が本八幡を出て間もなく、ガスタンクの背景に高さ250mを超えたスカイツリーが現れた。見つけ易くなったのは、高く
なったからなのか、それとも、立っている場所をこちらが特定できるようになったからなのか。
富士は見えなかったけれど、一本立ちする様を鉄橋の上から捉えようとした。…が、三週間前のようなタイミングには
ならなかった。

小岩と新小岩の間の線路際に建つ空色に塗りたくられた家は、暮れから少しずつペンキの塗り直し中。塗り終えた面と
塗られてない面との斑模様が、だんだん一様になりつつあるのが前を通る度に判るが、背後の木造家屋のフツーの色の
壁にまで、空色のペンキが飛び散って…というより、点々と刷毛で試し塗りをしたようになっていることに、きょう気づいた。

SPICULEのMさんから、沖縄土産の「ぬちまーす」(ミネラル海塩)をいただく。やはり明日は早朝から大忙しらしい。

中村橋から関東バスに乗って中野へ向かう。まる二年間顔を会わせてない友達夫婦の家のそばを通るたび胸を擽られて
きた想いも、きょうは幾分か薄らいでいるような気がした。

わざわざ中野まで出てきたのは、もちろんフジヤカメラ浴をキメるためだったのだが、なんというのだろうか、全く盛り上がり
に欠ける棚の有り様に心が安らぐこともなく、「程度は悪くないが、心揺さぶられるような出会いではない」と結論を下せる
まで十分以上、Fアイレベル白の前を離れることができなかった。
仕方なくジャンク館の書籍コーナーへ立ち寄る。すると、小林紀晴の文庫本が待ってくれていた。

サンモール商店街をブロードウェイの入り口まで歩く。それこそ三十年間足を踏み入れていないココは、一体今どうなって
いるのだろう?…と思いながら駅の方へと踵を返す。

まだ時間があるので新宿で途中下車。三十年前に体得した土地勘がそのまま通用する。西口地下広場を抜けて地上に
上がり、二年半ぶりにMAPカメラのリアル店舗へ。…ところが、フィルムカメラの出物はごく僅かで、デジタル一眼レフの
新古品ばかりが、胸の高さほどのショーケース四・五列に陳列されて並ぶ店内はもはや、かつての祝祭空間とは異なる
場所に成り果てていた。

物足りなさで収まりがつかず、斜向かいのキタムラへ初めて上がってみる。秋葉原と比べてはるかに狭い店内にぎっしり。
ここに至り、ようやくカメラ浴気分。フジヤの2.5倍の値付けのFアイレベル黒の上物にしばらく目線を送るも、向こうから
返ってくる何かは感じられなかったので、何も判断せずにそこを後にした。

おそらく十年ぶりくらいに渋谷で東横線に乗り換える。JR中央改札口からは、昔ながらの下り階段が健在だった。
東急の改札口をくぐった正面に、かつてあった東亜国内航空や日本エアシステムの電飾看板に代わる何かはなかった。
各停で多摩川へ。地下ホームに下りてさほどの待ち時間もなくやってきたステンレス電車は、緑色を基調としたカラーの
ラッピングを纏っていた。昔この線を走っていた電車の色をモチーフにしているのか。

開始時刻の三十分前、鵜の木の街に初めて降り立つ。…それから五十分ほどするとあらかたの顔ぶれが集まり、そして
一人増え二人増え三人増え…相も変らぬバカ話に花が咲く。みんな十年前とは変わっているのに何一つ変わっていない。
それぞれに笑えない事情を抱えていた当時のあれこれが、悉く灯りの下に曝され、笑い飛ばされていく様を味わうのは
痛快だった。…もちろん、他人事ではなくw

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