自然な憶測
ニコン、NASAからデジタル一眼レフカメラ「D3S」と交換レンズを受注 - NIKKEI NET
今回、ニコンがNASAから受注したデジタル一眼レフカメラ「D3S」、一眼レフカメラ用交換レンズ
「AF-S NIKKOR 14-24mm f2.8G ED」は、今後スペースシャトルに搭載され、
国際宇宙ステーション(ISS)内の撮影機材として使用される予定です。
今回採用された製品は、特別に改良が加えられることがなく市販製品と同じであることから、「D3S」の
信頼性の高さが実証されたともいえます。すでに、国際宇宙ステーションに常駐しているデジタル一眼
レフカメラ「D2XS」やNIKKORレンズ、スピードライトとともに、撮影機材として活躍する予定です。
:
●NASAに関連するニコンの歴史
・1971年、アポロ15号で「NASA仕様 Nikon Photomic FTN(※)」が使用される
・1980年、「ニコンF3」をベースとしたモータードライブ付き「F3 “スモールカメラ”」と長尺フィルム
用「F3 “ビッグカメラ”」を納入。スモールカメラは翌年打ち上げられたスペースシャトルコロンビア
号に搭載される
・1991年、「ニコンF4」、「ニコンF4S」を納入
・1999年、「Nikon F5」「AI AF Nikkor」レンズが、スペースシャトルディスカバリー号に搭載
され、船外活動(EVA)の撮影機材として活躍する
・2008年、デジタル一眼レフカメラ「D2XS」を 納入。現在も点検・整備など、記録撮影用に6台の
「D2XS」が、宇宙空間での撮影で活躍
・この他、国際宇宙ステーションにはすでに約15種類 35本以上のNIKKORレンズが備えられて
おり、船外および船内の撮影に使用され、NASAの宇宙活動をサポート
※「ニコン F」に、TTL中央部重点測光が可能なフォトミックFTNファインダーを搭載したモデル
中野サンプラザの後藤氏特別講演会の詳細については、近日中にフジヤカメラのサイトに掲載されるそうだから
公式な情報はそちらに譲るとして、そのとき伺った「スペースニコン」にまつわるあれこれを思い出してみると…
・最近の「スペースニコン」は市販品とほぼ同じであり、初期の頃の"全面金属張り"といった特別な改造は施していない。
ただし、油脂類だけはNASA指定の(真空中でも蒸発しない)ものに入れ替えられている。
・F3のときは市販品開発と並行して進められたので発売同年の搭載となったが、通常は数年間の準備・試験期間を経て
採用が決まる。だから、仮にD3等が宇宙へ行くとしても、もう少し先のことになるのではないか。
…といったことだった。僕のこの記憶が正しければ、先月発売されたばかりのD3Sの今回の扱いは、かなりの異例という
ことにならないか。…仮に、D3が世に出た一昨年あたりからすでに事が進行していたとして、その蓄積がベースになって
D3の"改良版"たるD3Sのハードルは低かった…と考えるのは、ちょっとムリがあるか。D3Sは"改良版"程度で収まる
ようなシロモノではないのだし。それよりむしろ、D3Sは相当早い時期に市場投入できる完成度になっていた…あるいは、
時系列的にF3と同様の経緯を経て市場に現れた…といった想像の方が、まだしも"自然な憶測"にならないだろうか。
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