KOSMOS
NASAよりずっと面白い「ロシア宇宙飛行士のブログ」 - WIRED VISION
ソーシャル・メディアを積極的に利用するのは米宇宙航空局(NASA)だけではなくなった。いまでは、
ロシア連邦宇宙局(ロスコスモス)にも、国際宇宙ステーション(ISS)から書き込まれた独自のブログ
がある。
:
われわれは宇宙プロジェクトについて、米国流のレンズを通して見がちなので、他からの視点を知れ
るのは素晴らしいことだと思う。
このブログには、冷戦をネタにしたブラックジョークまで入っている。例えば、一番上の写真の説明を
見てみよう。…
:
ロシア語が読める人は、オリジナルでどうぞ。
…といって紹介されているこのブログの記事は、翻訳ゆえもあってか、別に面白くない。"ブラックジョーク"だと割り切る
ことで初めて「にやり」とさせ得るネタだろうとは思うが、精々その程度。尤も、ロシア語版はさっぱり分からないのだが
英訳版で読んだら、また少し違う感じ方になるかもしれない。…が、それよりむしろ、ISSのロシア・セクションの無重力
空間に、ロシア正教のイコンと十字架像が浮かんでいるという事実の方が興味深い。
…といったことはさておき、「米国流のレンズではない他からの視点」を知るのは、やはり素敵だと思う。…四十年ぶりに
アポロにハマッているが、この手の書物の中で描かれるロシア(旧ソ連)というのは、まず第一に冷戦時代のライバル。
そして、いまだに謎を帯びたままのセルゲイ・コロリョフだったり、あるいは、素朴な青年という面影しか伝わってこない
ユーリ・ガガーリンだったり。印象に留まっているのは、それくらいだ。アメリカのそれに比べれば圧倒的に少ない情報
や逸話が、何らかのフィルターを通して伝えられる上に、読み取るこちら側の想像力不足も手伝った結果なのだろう。
月面のポートレートを見たとき、「アポロの月旅行」というヒロイックな決死行にも、ミッションそのものからは少々逸れた
何だかユルい一面があったのだなぁと微笑ましく感じたのだが、「ロシアの宇宙開発」に関しては、なかなかそういう面が
窺えない。そんな中、夏の終わり頃手に入れた写真集「KOSMOS」が垣間見させてくれる、今まで見たことのない世界。
丸善の新刊洋書安売りコーナーで出逢ったそれは、温かみあるカーキ色の粗めの糸で織られたクロス張りの表紙の一角に
小さく銀色で「KOSMOS」と箔押し…という、控えめで洒落た装丁が施されている。ここで紹介されている版の表紙で大写し
になっている勲章で飾られたジャケットは、手札大の写真のオマケとしてついてきた。
その中身もさることながら、まるで卒業アルバムのような"書物としてのナリ"にも惹かれ、夜ごと手に取り紐解いている。
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