芸は身を助けるか?
「症状が出ないアルツハイマー」:脳と言語技能の関係を研究 - WIRED VISION
科学のために献体を申し出たカトリックの修道女38人の脳を調べた結果、10代後半から20代前半に
かけて優れた言語技能を身につけていることが、晩年に認知症になるのを防ぐかもしれないことが
わかってきた。
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解剖してみると、脳には同じ程度の病理学的変化が確認できるのに、何らかの理由でアルツハイマ
ー型認知症の臨床的症状を示さない、特別な人々のグループがいる」とIacono氏は語る。男性患者
を主な対象者として行なった過去の調査では、いわゆる「無症候性アルツハイマー」の患者は、脳
の中で記憶を司る部分のニューロンが他の部分より多かったことが明らかになっている。これが、
脳内での蛋白質の病理的蓄積に対する防御反応になっているのではないかと言われている。
そこで研究者たちは、今度は女性を含む第2の研究対象グルーブで、先の発見を確認したいと思った。
「Nun Study」(修道女の研究)と題されたこの研究プロジェクトでは、1917年以前に生まれたカトリ
ックの修道女678人を追跡調査し、大変興味深いデータが得られただけでなく、彼女たちの若い頃の
言語技能と晩年のアルツハイマー型認知症の発症に関するその影響を見ることができた。
プロジェクト開始後に、研究者たちは、研究に協力する修道女の何人かが10代後半や20代前半に書
いた文章を見つけ、考えの密度(idea density)や文章構造の複雑さなど、その言葉使いの巧みさを
分析した。
記憶にまったく問題がない修道女は、アルツハイマー型認知症の症状が出ている修道女と比較して、
考えの密度で20%高い成績を残したが、文法の成績ではどちらにも差はなかった。
研究者たちは、高い言語技能を持っていることが、認知機能の低下を防ぐことにつながっているよ
うに見える理由を理解できていないが、若い頃にシナプスがより多く形成されていることと何か関
係があるのではないかと考えている。
もってまわった言い方をするなら、自分がいわゆる文系であることを意識せざるを得なくなったwのは、正しく
十代後半のことだった。そこから二十代半ばにかけ、浪人だった空白期間を除いて、様々な早口言葉を諳んじて
イントネーションとかアクセントとか滑舌とかを操りながら、セリフを裏打ちのあるコトバとしてカラダに覚え
込ませようとする稽古の日々を重ねたりしたこともあったんだよなぁ…などと、思い起こしてみた。
そんな僕の過ごした「嬉し恥ずかし80年代」は果たして、やがて晩年を迎えたとき、僕を助けてくれるだろうかw
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