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Jun 09, 2008

ニコンなひと_5

■山田祥平のRe:config.sys■デジタル一眼フルサイズフォーマットの功罪

これまで幾度となく瞠目させられてきたこのコラムの著者に、久しぶりに言い当てられた。

ディスプレイであれ紙であれ、現在の写真鑑賞手段を用いて自然界に存在する"輝度差"を
再現することはできない。それは想像以上に大きく、明るい部分と暗い部分の両方をあき
らめなければならない…と述べた後に続いて、こう来たのだ。

露出を決めるということは、目の前にある光景の、どの部分を18%グレーと
見なすかを決める行為だ。その部分から上3段、下3段程度をとり、それより
明るい方は白く飛ばし、暗い方は黒くつぶす。

つまるところ「割り切る」ということ。用いる機材・感材・媒体の限界を逆手に取って、
【前向きにあきらめる】。何もこれは露出に限ったことではなく、写真表現という行為の
キモなんじゃないかと思う。…とはいえ、狙ったとおりに割り切るのは至難の業であり、
じゃ、割り切った結果そのものがどうよ?…という辺りがキビシイ現実wであって、かつ、
最も面白いところなのだが。

今回の本題であるところの「DXフォーマットの時代が終焉に向かっているのでは」という
見方に与したくはないwが、近い将来に小ぶりなFXフォーマット機が登場してくれたら、
もちろん有難いと思う。

だが、それ以上に…

コダクロームの現像上がりの連絡を、この原稿を書いているときに受けた。
ほぼ3週間が経過している。コダクロームの現像は、すでに日本国内では
終了しているため、米国送りになっているそうで、これだけの時間を要する。
しかも、一本あたりの現像コストは3,500円程度とかなり高額だ。どんな写真
が撮れているか楽しみだ。アナログにはそういう待つ楽しみもある。
そして、冷蔵庫に長期保存してあるコダクロームは残り一本になった。

三年あまり前、僕が再び写真に近づくきっかけとなったCAPA IN COLOR展を教えてくれた
著者は、近ごろの僕と似たようなスローな愉しみにも身を委ねているらしい。尤も、僕の
方は待ちがさらにスローな分、これよりも割安だが。

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