西海岸へ_3:追想
西海岸へ_3 on December 30th(29th at local time)
不思議なことに、異国にいるという実感がなかなか湧いてこない。
入国審査でまたしてもバツの悪い思いをし、まだ見慣れてない借り物のキャリーバッグを
バゲッジクレームで少なくとも三回は見逃し、出迎えた兄に逢えたのは到着から三十分後。
にもかかわらず、その悉くが何となく他人事のように感じられてならない。コレが正しく
時差ボケというものなのか。
気持ちよく眠ることが務めの甥っ子との初対面を果たし、彼を中心に回っている兄夫婦と
それを間近でひと月近く見守ってきた母の、慌ただしくも満ち足りた様子を認めて安堵し、
朝市を経巡り、シーフードストアで魚介類をボイルした湯気を嗅いだ後でもまだ"時差ボケ"
は解消されなかったが、人込みを行き交う際、"Excuse me?"とひと言告げる人が多いこと
に気づき始める。…というより、年端もいかない幼児はともかく、老若男女ほぼ例外なく
そうだった。
…そうこうするうち、地元で評判のハンバーガーにかぶり付いた時点でようやく覚醒した。
| Permalink | 0
« 西海岸へ_2:追想 | Main | Napa:追想 »
「心と体」カテゴリの記事
- 撮れてることを念じて(2023.08.11)
- 土砂降って晴れてまた土砂降りそうな合い間の買出し(2023.08.06)
- ひと寝入りした後のための覚え書き(2023.08.04)
- 暗証番号ロック解除完了…(2023.08.03)
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 撮れてることを念じて(2023.08.11)
- メシと写真(2023.07.30)
- 週末のお供、三本目(2023.07.30)
- 焼きマスター(2023.07.28)
- カツオとキエフ(2023.07.24)
Comments