青ではなく
僕の身の回りには"青い"(真っ青な色をした)持ち物がほとんど無い。幼児だった頃、兄と
お揃いのよそ行き半袖シャツが鮮やかな青と白のツートンで好きだったのを憶えているが、
もしかしたらそれは"女の子の赤"に対する"男の子の青"として受け容れていた面もあった
のかも知れない…と今にして思う。
とにかく、その後長じてゆくにつれて青いアイテムを選ぶことは少なくなり、好みの色は
濃緑色や黒へと遷り変わり…そして今はそれが、山吹色や橙色や灰色となった。
その一方、これまで折に触れて、こういう灰色がかってくすんだ青には心惹かれてきた。
中学二年のとき初めて買ったブリキの二段式工具箱の色。二十年前の夏、新宿伊勢丹前に
よく停まっていた当時憧れのVespa100の色。二十歳代の終わり頃、好んで着たBeaverRoot
のスウェットもこんな色をしていたし、再び買った二段式工具箱はプラスチック製ながら
やはりこの色。…三年前の春には東京メトロのマークにハイライトのブルーを妄想した。
バッテリの命脈が尽きかけていることが春過ぎ頃から明白になりつつあった近鉄特急から
まる二年を少々過ぎたところで乗換えたケータイの色の名はターコイズ。…日本古来の
色に無理矢理置き換えるなら薄縹(うすはなだ)あたりか。僕の目にはそう映る。
同一機種を一年以上継続利用した場合、バッテリーパック一つ無料…には
自動的になるわけじゃないのか。
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