靴下とスキャナー入門と納豆と
津田沼まで戻ってきたのは20時半過ぎ。閉店時刻まで間があるパルコA館6Fまで上がり、
渡り通路でB館へ。ゲーセンにも映画館にも脇目も振らず5Fの無印良品へ下り、通勤用の
黒靴下を物色。最近お気に入りの太リブ¥420を三足手に取るが、¥840三足組の細リブ
があるのに気がつくと、そちらに替えていた。…大きな買い物を控えているからだろうか。
下りエスカレータで4F芳林堂へと吸い込まれてゆく。ここでは南口の丸善やくまざわ書店
とは異なる出逢いもこれまで多かったが、きょう目に留まったのが「フィルム派カメラマン
のためのスキャナー入門」。別に"フィルム派"のつもりなどなく、デジタルも銀塩もどちらも
好んで無節操に撮っている。だが、再び銀塩に手を染めるきっかけとなり、今後も手を染め
続けてゆく上で必要不可欠であるにもかかわらず、実はよく解らぬまま無手勝流に用いて
きたスキャニングやレタッチ(=現像・焼付け)という手法について改めて向き合ってみようか
と思い手に取る。…たまたま、トーンカーブの調整について触れたページが開く。こないだ
モノクロフィルムをスキャンしたとき、初めてココをあれこれ弄ってみてその変化を楽しんだ。
それはまるで、印画紙を選び、露光時間や液温を調節し、上がりを硬調/軟調と決め分け
ていた暗室作業そのものだった。そのときの懐かしい興奮が再び蘇ってくるようだった。
あちらの書店に立ち寄っていればそこで見つけて手に取っていただろうが、ここで出逢って
奇しくもそのページを開いたことに、何か行きがかり以上ものを感じ、買い求める。
間もなく閉店時刻と告げる中、エスカレータでB1まで下りると西友。まだレイアウトがアタマ
に入っていない店内に、まさに放り出されたような塩梅。キャリーを探し次いでチェスターを
載せ、納豆売り場を目指す。例の騒ぎが一段落した今、欲しい銘柄は何でも手に入る…と
思いきや、お気に入りの「納豆一」はひきわりの2コ入りしか置いてなかった。代わりを探す。
上階のパルコでは点在するキャッチィな店が人の流れを息づかせていたが、地下はまるで
往時のダイエーのようだった。23時まで開いていることだけが取り柄のような。
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