サルベージ
"マイ・ファースト・ニコン"FEの頃に買ったハクバのナイロン製カメラバッグに大量の
シリカゲル袋と一緒に放り込んだままだったFE2とレンズとアクセサリー。
ココに取り出したものについては全て無事…正確に言うならば、放り込んだ当時の
状態を保っていた。
FE2のボディ、ファインダーとミラーのみならず、レンズ、フィルター、マグニファイヤー
にも黴は見られずクリア。電池を、消耗しきったSR44(高価っ!)から新品のLR44へ
交換してやると、追針式露出計がスムースに働き、シャッターは全速度で作動した。
ただ、1/30秒より低速のシャッターではミラーのリターンがやや遅れるクセが出て
いたことを、十年ぶりくらいに思い出した。スプリングのヘタりかモルトの劣化か。
レンズは左端の35mm F2Sが最も新しく、確か88年夏、自家発の舞台写真を撮る
ため、小劇場の客席から捉えるべき画角と手に入れられる明るさを考慮して選択
したのだが、その後はほとんど使わなかった。
次いで真ん中の50mm F1.8S、これは86年夏にFE2と一緒に手に入れたもの。FEに
ついていた50mm F1.4Sはボディごと惜しげもなく友人に譲った。この軽いパンケーキ
が欲しかった。早速その年の夏休み、片品村の劇団イエルサレムの合宿を皮切りに、
二週間余りに及んだ札幌居候生活へも携行する旅カメラとなった。
右端のAi 28mm F2.8Sを買ったのは、82年の今頃の季節だったろうか。20cmからの
パンフォーカスと湾曲の世界が気に入って、コレをFEにつけっ放しで持ち歩いたことも
多かった。
これら三本はいずれもキレイなままで、絞りも全口径で機能したが、ココに出てこない
一本、105mm F2.5Sにだけは残念ながら黴が点在していた。
モードラMD-12は、とっくの昔…おそらくは自家発の芝居で小道具として使って以降
不調になり、やがてウンともスンとも云わなくなっていたのだが、今回電池を入れても
やはり甦ることはなかった。
だが、FE用だったケーブルレリーズとMD-12用のターミナルシャッターMR-2は、F2&
MD-2用として現役復帰を果たせるし、接眼目当てとマグニファイヤーDG-2は、F2は
もちろん、FM3Aでも使える。
いちばん奥のレンズフードHN-21には黴が浮いていた。何用だろうかと調べてみたら
…FEを譲った友人に「貸したまま」のSeries-E 75-150mm F3.5 (New)だったw
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Comments
>105mm F2.5Sにだけは残念ながら黴が点在していた。
適価にてw引き取りましょうか?
Posted by: 柳暖簾 | Feb 09, 2009 09:30
飲み代程度…でも高いカナw
明晩でもイイですよ。
因みにこのタマ自体のことはご存知?'50年代からの光学系を受け継いだまま、'80年代にAi-S化されたみたいですね。
http://www.mir.com.my/rb/photography/companies/nikon/nikkoresources/105mmnikkor/105mm25.htm
Posted by: USHIO | Feb 09, 2009 12:47