十四日間通し
デザブを履いて出勤した仕事納めの日以来、装具を着けないナマ足暮らしを続けている。
年末年始は長い週末みたいなものだったし、家から一歩も出なかった日もあったはずで、
それを特に意識することもなく過ごした気がする。
仕事初めの朝、やや逡巡はしながらも、我ながら驚くほど軽い気持ちでナマ足にデザブを
履いて家を出た。
それは、長い週末を経る間に、そうすることが当たり前になっていたからか、あるいは、
毎日当たり前にそうやって出かけられるようになりたい…という欲が現れたからなのか。
二日そうやって出勤した後の三連休、京都・大阪への道行きもナマ足だった。昨年は
装具を携行し、状況に応じて着けたり着けなかったりだったが、今回は思い切った。
僕の歩くペースに合わせてくれる同行者たちに甘えてばかりもいられず、急ごうとする
あまり足指が鉤爪状に強張る弊も出たが、ナマ足のまま歩きとおした。
そして今週、すでに二日をナマ足で出勤し、置き靴に履き替えることなくデザブの撓る
履き心地に足を委ねている。
後足の位置から足首の返しを意識しながら丁寧に前へ振り出し、柔らかに踵を着地させる
こういう風に意識して足を運べるようになるのは、歩き出して凡そ十分後くらいからだ。
きょうの帰途、会社を出て秋葉原の改札まで無理のないペースで歩いて二十分。
装具履きのときより二~三分余計にかかったが、歩くペースとフォームをコントロール
しながら、自らのカラダと対話しながら歩くのは楽しい。痛くならないのが何よりいい。
| Permalink | 0
« かんざし | Main | モノクローム京都_1 »
「心と体」カテゴリの記事
- 撮れてることを念じて(2023.08.11)
- 土砂降って晴れてまた土砂降りそうな合い間の買出し(2023.08.06)
- ひと寝入りした後のための覚え書き(2023.08.04)
- 暗証番号ロック解除完了…(2023.08.03)
Comments