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Oct 19, 2006

病院と物欲と病院と

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装具の踵部分を切り落として早四ヶ月、久しぶりの主治医とのコミュニケーションは
果たしてうまくいったのだろうか。

頑張ってはいけない。と自らを戒めた、その思いに対しての賛同は得られたようだが、
きっと僕は、昨夏の神経ブロックのようなカンフル剤の処方を期待していたに違いない。
ところが、現実はそういう展開とはならず、不調だと思い込んでいるカラダのあれこれは
まさしく僕の思い込みであって、心配するに及ばず…というのが主治医の見立てだった。
診察を終えた直後は、うまく伝えることができなかった…という無力感に囚われかけたが
今は、出てきたときの割り切りを思い起こしてニュートラルに戻れた…気がする。いや、
「気がする」というのは、存外大切なことだ。さまざまなモチベーションのエンジンなのだ。
改めて思う。「正しい稽古を積み重ねれば"たいていのこと"はできるようになる」と。

半日前に時計を戻す。もやもやを抱えたまま市川リハビリ病院を後にして、気分転換を
理由に向かった先は、船橋市内のこんもり茂った森のすぐそばにある「カメラのキタムラ」。
長いこと市場から払底していたAF-S DX VR Zoom-Nikkor ED 18~200mmが、この
チェーン店に入荷したという情報を目にしていたからだ。
諦め半分ながらソレを上回る根拠のない期待を胸に秘め店員に尋ねたところ、果たして、
レジの向こうの棚の上に金箱が鎮座ましましていた。ただしそれは予約済みの商品だと
告げられ諦め気分が上回りかけた刹那、実は先客の意志はまだ確固としたものではない
と聞かされ灯りが点る。今夜先客に電話して購入の意志を再確認し、キャンセルであれば
それが僕のものになるという算段を組み、確認の結果を今夜中に連絡するよう依頼した…
が、今に至るも音沙汰無し(苦笑)

いったん帰宅した後、総武線で出直し父の入院している病院へ。手術するまでの段取りが
変更になり、年老いた身体への負担が気がかりだが、本人は至って淡々としているように
見受けられた。この子にしてこの親ありか(笑)

幼かった頃、木立の向こうのはるか下に拡がる澱んだ水面をイメージしないようにうつむき
加減でイッパイイッパイで歩いた外堀沿いの遊歩道を、数十年ぶりに辿って駅へ向かった。
水面は相変わらず澱んでいたが、思えば遠くへきたものだ。

Iidabashi_061019_161101_0001

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