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Sep 22, 2006

秋をゆく

昨夜帰宅時に見つけた金木犀の蕾は、今朝には早くも紅く花咲き、歩くにつれ淡く濃く、
薫りをまとわりつかせてきた。写真に収めたいと思いながらも、0751津田沼始発"終電車"
の座席を確保する方を優先させることにして、駅へと向かって歩みを進めた。

相変わらずぎこちなく所在無いままの左腕の全体を、意識して肩ごと大きく前後に振って
両足の自然な運びを体得しよう…と、最近自らに課しているフォームでは、ぎこちなさに
つられて、やはり歩くペースが上がらない。

気がつくと、いつの間にか左手は袈裟懸けにしたカバンのベルトを胸元辺りで掴んでいた。
そして右腕だけを後ろに振り、連動して前に振り出した右足と身体の右半分を軸にして、
一呼吸置いて後ろから左足を引っ張るようにして振り出し…つまり、「何も考えずに歩く」
ことで時間を稼いでいた。

この身体になって以来、「急ぐ」「慌てる」の類いはできうる限り避けてきたが、止むを
得ない場合はこうするよりほかない。これでは歩く稽古にならないから、繰り返すことの
ないよう毎度戒めるのだが、なかなかそうもいかない。

ゆとりをもって始業十五分前には会社にいたい。だから、"終電車"に乗ったときは霞ヶ関
からタクシーを拾うのが常なのだが、今朝は会社まで金木犀の薫りの中を歩けたらと思い
神谷町まで日比谷線に乗った。

…期待に反してほとんど薫らなかったが、神谷町のホームから会社真ん前の横断歩道まで
ちょうど十分で辿り着いてしまい、我ながら驚いた。

二、三年前なら地上へ出てからでも十四~五分はかかっていたし、左片麻痺を患う前には
七~八分で歩いていた道のりなのだから。だが、これをもって以前の早足歩きに戻りつつ
あると単純に喜ぶ気にはなれない。慌てて歩いたところで、得るものは少ないのだ。

案の定、昼前頃から、左腿の付け根のやや下辺りの深いところに鈍い疼痛を感じ、それが
今も続いている。ここ数日、こういうことが多い。

「頑張る」というコトバの、文字どおりのよくない意味を体現した報いだろうか。
これから気温が下がってくると、身体のあちこちが強張ることも多くなる。

…というより、暑い真っ盛りから少なくとも一月以上、右首筋の一角が強張ったままだ。
何とかしておかないといけない。…が、頑張ってはいけない。

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