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Aug 02, 2006

いったい七夕に何が?

今朝、津田沼始発の総武快速グリーン車に乗り込み座席を確保、Suicaを読取り部に
タッチして、その脇にある冷風吹き出し口の向きと開き具合をいい塩梅に調節し終えて
着席し、背もたれをリクライニング…、爆睡体制準備万端整い、うとうとしかけた矢先、
視界の片隅に、空席を探すにしては念入りすぎるほど左右を覗き込みながら…つまりは
挙動不審な男性が前方からやってくるのが見えたので、入眠をキャンセルして身構えた。
案の定彼は、遠慮とか気遣いに裏打ちされた身のこなしとは全く無縁に、通路に面した
僕の左肩にぶつかりながら通り過ぎていった。

自分が探しているもの以外は一切に眼中にない、といったその風情に、思い当たることが
あった。以前にもどこかで見かけたような気がした。

後ろの方で、アテンダントに声をかけられたらしい彼が、何の脈絡もなく発した言葉が
聞こえた。

「…え?七夕のときのことを何か?」

それに対するアテンダントの反応は聞こえない。その瞬間僕は「あ、またシカトされてる」
と思ってしまった。ついに思い出したのだ。


7月14日金曜の23時過ぎのことだったと思う。どこかで誰かと飲んだ帰り、ラクをしようと
乗ったグリーン車に、途中で乗り込んできて突然アジりはじめたあの男だった。
「えー、ちょっと聞いてください」とか切り出したその口調は、大学一年の春、突然教室に
オルグに乗り込んできた左翼活動家のそれを彷彿とさせた。続けて彼はこう言うのだった。

「一週間前の七夕の、ちょうどこの時刻のこの電車で、傷害事件が発生しました。
乗り合わせた方がいたら、名乗りでてもらえませんか?」

もちろん心当たりはなく、その、人に訴えかけてこない口調や伝わってこない文脈に対し
"関わり合いにならない方がいい"オーラを感じた僕は、一切反応しなかった。
他の乗客がどう感じたかは分からないが、皆無反応だった。

二度か三度同じ問いを繰り返した後、彼はその答えを探し求めるかのように去っていった。

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