T-MAX
…といっても、一年後には乗っていてやろう(お…と今でも思っているヤマ発製500のこと
ではなく、その昔使い慣れた400でもなければ、初めて手に取る100だ。FM3Aに初装填
することになるフィルムは、おそらくコレだ。
一年前にカルチャーショックを覚えた船橋のさくらやで売られていたのは、ごく限られた
種類のフイルムだった。キオスクにあるホットドリンクウォーマー状のガラスケース二棹の
それぞれに、コダックとフジのリバーサルが閑散と並べられているのが目に留まった。
「盗難防止装置つき」とか書かれたシールが貼ってあったから、扉を開けたら「ビー」とか
いう音を立てたのだろうが、結局、その音を鳴らすことはなかった。
もしもその中にコダクローム64があったなら、当然ながらそれを選んでいたはずだ。
だが、その発色があまり好みではなかったエクタクロームにも、知らぬ間に世に出ていた
エリートクロームとやらにも触手は伸びず、非常に評判の高いフジクロームVelviaに対しても
「…またいつか、こんどね」という感じで及び腰。
ネガフィルムは?、モノクロは?…と、売り場のごく限られた一角を二周りほどしてようやく、
保冷されていない棚の上にネガフィルムが慎ましく積まれているのを見つけた。
ここでも本当は、T-MAXが発売されるまでの定番で、ヨドバシでは「40枚撮り巻き」も入手
できたTri-Xの姿を探したのだが、それもなかった。今やマニアックな筋となった商品など
ここでは望むべくもない、…のかと思いきや、T-MAXの400がない代わりに、P3200という
初めて目にするフィルムが積まれていたりする。
あれから一年経ち、銀塩市場のより一層の縮小化を実感したのも船橋という地ならではの
ことか。…尤もあのとき、ここへフィルムを買いに来る己れを想像することなどできなかった
のだが。
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