分別(「フンベツ」に非ず)
ナカバヤシ、CD/FD/クレジットカードを裁断可能なマルチシュレッダー
この記事を目にして、ふと「コレ…東京23区内で売れるのかなぁ?」と気になった。
このシュレッダーを実際に使う場面を想像してみると、書類を破砕しながら、成り行きで
CD/FD/クレジットカードも投入する…といったことが多いのではなかろうか。…そうして
溜まったごみを捨てるとき、どうするだろう?…東京23区内では「一緒くたにそのまま
ポィ」では済まないはずだ。僕が23区民でなくなって早四年近くになるが、ごみの分別
についての決まりは今でも忘れていないし、何より職場は東京の港区にある。
「プラスチックは燃えないごみ」。実はこれ、僕にとっては、誰から言われるまでもなく
子供だった頃から身体に染み付いていた感覚だったなぁ…と、今になって思い出す。
ある日、焚き火の中にうっかり投げ込んでしまったプラスチックが融けて発したケムリと
臭いに顔を背けて退散したのが、そのきっかけだったと思う。ダイオキシンが云々…とか
いう知識が広まるずっと以前に「ヒドい目に遭うから火にくべてはいけない」と学習した。
実際に「ごみを分別して捨てる」という行為そのものに係わり合いをもつのは、長じて後、
中野区に住み始めた中二くらいの頃からじゃなかったかと思うが…。
だから、十数年前、TVCMで加賀まりこが「東京ルール♪」とか謳っているのを見たときも
「何を今さら…」という感じだった。マナーとかルールとか言われる以前に、僕自身の中に
「分別」の基準が明確にあると思っていたから。
ところが、習志野市に移り住んだ当初、我が目を疑った。
このテのプラスチック系ごみは「燃えるごみ」に分別されているのだ。
…初めて、「燃えるごみ」の袋の中に空のプラスチック容器を入れて出した朝、罪悪感を
どうしても拭い去ることができなかった。…だが、いつまでも居心地が悪いままでいるのも
癪に障る。だから、こう考えることにした。
…どうやら、プラスチック類をキチンと"燃やせる"焼却炉を備えているということらしい。
プラスチックを燃やすとき発する高温に耐え得る炉だからか、それとも、プラスチックを
高温で焼やすと有毒ガスを発生させ難いから…だったか、浅学にしてよく分からないが、
そういうことなのだろうと拝察する…ことにして、新たな基準に感覚を馴染ませてきた。
港区にある会社で、弁当のトレーを「燃えるごみ」と「燃えないごみ」のどちらに入れてよい
のか迷っている人を見かけると、かつては、別世界の住人にでも遭遇したような気がした
ものだが、今は違う。単にその人にとって、23区のごみ分別ルールが馴染みのないもの
だということに過ぎない。
逆に、23区民だった当時、食材を包んでいたラップに関しては生ごみと同列に見なして
「燃えるごみ」の袋に投じていたという、自ら「分別」の基準に例外を設けていた後ろめたさ
は消え失せた。…ラップ類に使われる樹脂が本来可燃なのか不燃なのかはさて措き。
冒頭の記事の中に、23区でも問題なく売れそうな、一足先に発表された機種のリンクも
載っていた。エレコム、CD/DVD/クレジットカードの裁断に対応したシュレッダー
「紙ごみとCD/DVDなどのプラスチック系ごみはダストボックス内で分離収納される」らしい。
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