あーすっきりした(半分だけど)。
久しぶりに赤じゃない違和感を思い出して書き記してから、しばらく経ったある日
1986年から91年にかけて同じ場所から東京タワーを眺めていた友人からメールをもらった。
「確かに展望台は赤い!」というコメントと、どうやって探し当てたか、赤かった大展望台が
写った画像が示してあった♪
時系列で行くと、まずは1961年制作「モスラ」。看板写真では繭の向こうに隠れており、
ページ下方の遠景映像でないと大展望台を確認しづらいが、コレが現実の相似であるなら、
建築後間もないこの頃から僕が物心ついた60年代末期まで赤かったのは、まず間違いない。
次いで、一気に時代が下り、"撮影日時1988年"とキャプションのあるこの一枚。
赤い。正しく、毎日のように泉岳寺から眺めた頃の色。この記憶にも間違いはないようだ。
そうなると、確信の上塗りをすべく自らの手で探した裏づけも欲しくなり、改めてGoogle
イメージ検索を駆使してみた。
以前とは違い、敢えてユルめの検索語を組み合わせてみた結果…には、やはり少なからず
"痩せた干潟で潮干狩り"的勤労を強いられた(苦笑)が、またしても88年モノが見つかった。
MKXデータコーナーの上から三段目「左:東京タワー(88年3月撮影)」とあるサムネイル
がコレだ。かなり逆光気味だが、赤く見えないだろうか?いや、赤い。現在と異なるのは
明らかだ。コレで上塗り完了♪♪
昨年暮れのエントリーを書くときググりまくって、"NHKトップランナー"で庵野秀明監督
が「大展望台が白くなって以来、東京タワーはカッコ悪くなった」と語る下りを見つけ、
狂喜したのも束の間、その発言のタイミングで流れたというテロップの内容を見た途端…
【高層タワーの色は、航空法で定められている。東京タワーは法改正により昭和61年
に現在の色に】
…裏切られた気分に陥ったのだった。しかしそれは正しかった。正しく、裏切られたのだw
ちゃんとウラを採ってから番組を作って欲しいものだ。
僕は実際にこの番組を観ていない。だが、このハナシの流れでこういうテロップが出れば、
「昭和61年を境に、東京タワーはカッコ悪くなった(笑)」と受け取られても仕方がないだ
ろう。
しかしながら、真実は先述のとおりなのだ。
同様のことは公式サイトにも書いてある。
【現在は7等分に分けられていますが、建設当時から昭和61年までは11等分に塗り分け
られていました。】
ところが、「これを以って展望台が白くなった」とは、どこにも書かれていないのだ。
…而して、真実は先述のとおりなのだ。
あーすっきりした。
あーすっきりした。
あーすっきりした。
…さて、そうすると、残り半分の、解けないままの疑問は「いつ白くなったのか?」
コレについては、相変わらず皆目見当がつかない。大展望台が大幅にリニューアルされた
2002年春頃じゃないかと踏んでいたのだが、コレについては本当に記憶があやふやだ。
そのもう少し前、世紀の替わり目の頃だったような気もするし…
…驚いた。そのさらに数年前、1998年10月4日に白いのが撮られている。
不思議と、東京タワーにまったく関心が向かなかった、空白の時期があるのだ(苦笑)
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