日程決定正夢二倍
午前中市川リハビリ病院に立ち寄り、いよいよ神経ブロック開始に向け仕切り直し。
三年前、ココに僕を受け容れた医師の見立てによれば
「神経ブロックを施す以前に日頃のストレッチも不充分(笑)だがやる効果はあるだろう」。
可能ならば来週からでも入院したいと目論んでいたのだが、ソレはサスガに無理。そこで
次善の日程、すなわち、仕事が"踊り場"の時期に入り"斑尾宴会"も明けた翌日からの週に
入院と決定。
午後からの出社に向け移動を始めるまでの合間、リハビリ室に足を運んでみる。
小さな体育館のようなPT室の入り口脇に立ち、かつての自分のように車椅子や杖突きで
出入りする患者さんの邪魔にならぬよう立ち位置に気を遣いながら視線を走らせる…が、
僕の担当PTだった□□オさんの姿が見当たらない。最後にココに来た去年の秋だったか、
そのときも彼は、振り向きざまに僕を見つけると大きく手を挙げ振ってくれた。たまたま
きょうはお休みなのだろうか?
…と、見覚えのあるPTさんが、通りすがりに軽く会釈する。どうやら僕のことを憶えて
くれているらしい彼に「実は、三年前にココに…」と切り出すと「えぇ、存じています」
と返してくる。そこで、新人だった当時の面影とは打って変わってシャープな仕事師風の
貌となった彼に、□□オさんの所在を尋ねたところ…
「申し訳ありません。…昨年度末、三月一杯で退職しました」
「えっ!?『もしも辞めるときは一報くれ』って連絡先書いて渡しといたのにィ(苦笑)」
と、辛うじておどけてヨロケて見せることはできたものの、後頭部を叩かれたような感じ
がしていたかもしれない。
ほかの病院に転職したらしいことまでは分かってます…と申し訳なさそうに彼は言うが、
そもそも彼が申し訳なく感じる謂れはない。"辞めていった人の現状"というのは得てして
その程度の情報量なのが普通だし、まさか、"辞めていった事情"を訊けるはずもない…。
そんなことを考えながら、五分くらいボーっとしていただろうか。
「…仕方がない」と思い直し、こんどはPT室に入ってすぐ左のOT室の方を覗き込むと
すぐに目が合って、ヒョイ!と手を挙げるOTさんがいる。僕の担当ではなかったがよく
話をしたし、僕の調理実習の成果を振舞ったこともある■■コさんだ。
「アラ、うっしー、久しぶりジャーン。……聞いた?」
「…□□オさんのこと?」
すると■■コさん、ナゼか声を潜め…
「うぅん、それだけじゃないのよ。○○ちゃんも辞めたの…」
「えぇーっ!?ウゾぉー!!二人ともォー?!!!」と、こんどこそ本格的にヨロケる。
ヨロケっぷりがウケを取ったようだが、そんなこと知ったこっちゃないくらいに脱力する。
「アタシだけよ、ぜんぜん変わんないのは。だはははは…」
「ホントにそーだよね、わはははははははははー…」
「ひゃはははははははは…!(-"-)」
■■コさん天性のリアクション芸は健在。そのことに救われ、来月に少なくとも数日間は
またお世話になることを告げ、「仕方がない、またどこかできっと会える」と自らに言い
聞かせながら、リハビリ室を後にする…。
そのときだ。これが「"二倍"で現出した、人生三度目の正夢」だったと気づいたのは。
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