貴ノ花逝く
きょう、元大関貴ノ花の日本相撲協会葬が行われた。心からご冥福をお祈りしたい。
遺された関係者の方々には、これ以上余計なことを口走らないで欲しいし、周りも一々
取り合うべきじゃないと思う。
訃報の直後に放送された「さよなら名大関貴ノ花」を僕も見て、自分が相撲好きな子供
だったことを思い出した。
巡業先の一コマに、後に大化けする千代の富士が隅に控えているのが映っていた。
神社の境内か何かの土俵の稽古で、幕下力士がボロキレのように扱われていた。
フィルム撮り映像の質感もあって、生々しく伝わってきた。
大相撲とはこんなに荒々しいものだったのかと、改めて感じた。
当時僕が住んでいた中野新橋に藤島部屋が開かれたとき、素直に嬉しいと思ったのを
憶えている。
…といってもしばらくは鳴りを潜めていたが、そのうち、コンビニで鬢付け油の臭いに
振り返るとざんばら髪の安芸の島がいたり、毎朝のように駅で通学途中の"お兄ちゃん"
を見かけたり…といった塩梅で、徐々に部屋の存在感が際立っていくのだった。
生憎、"若貴時代"を迎え、優勝パレードが日常茶飯事のようになった頃は、すでに練馬に
移り住んでいたが、会社のすぐそばで"若貴"を目撃する機会が多くなっていった。
子供の頃熱狂した小兵大関の息子たちは、眩しい人気者になっていた…。
| Permalink | 0
« 不覚にもつきあう | Main | 直帰 »
「スポーツ」カテゴリの記事
- アニキ(2020.05.06)
- 背後でパブリック・ビューイング(2019.10.05)
- J:COMの高校野球千葉県大会中継は、スーパインポーズの代わりにスコアボードを映す(2017.07.16)
- イグチーっ!!(2017.05.05)
- 「サァー!」「ダァー!」(2016.08.10)
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- チャージしてまんねん(2022.09.24)
- 一年ぶり、二度目の代々木(2022.04.07)
- ロシアから愛を込めて(2022.02.09)
- 「…パトラッシュ、疲れたろう、僕も疲れたんだ。なんだかとても眠いんだ」(2022.01.20)
- 云うなれば、昭和のブラウン管TVの角をトントン叩いてたような塩梅で、(2022.01.18)
「1970's / 80's」カテゴリの記事
- 撮れてることを念じて(2023.08.11)
- ひと寝入りした後のための覚え書き(2023.08.04)
- 暗証番号ロック解除完了…(2023.08.03)
- 鹵獲、イオンのATMで、少なくとも四時間以上、 暗証番号ロックされた口座と格闘していた認知の母。(2023.08.03)
Comments
その番組私も見ました。
古い映像の貴乃花は確かにかっこよかった。戦い方もしゃべり方も
それに比べると今の相撲はなぁ・・・という気がしますねぇ
Posted by: ika | Jun 16, 2005 16:59
そうそう、カッコよかったですよね。しかもこの現役引退当時、まだ三十歳そこそこだったんだから、コリャ叶わない(苦笑)
…上ではごく控えめにしか書きませんでしたが、花■家の連中ってば、喋りすぎ。僕は興味ない…というより、何も聞きたくありません。
思えば、宮沢りえと破談になった頃からでしょうか?「何かヘンだぞ、この人たち」と僕が感じ始めたのは…
Posted by: USHIO | Jun 16, 2005 22:20
変と言うか、相撲取りが芸能人並の扱いになったのがその頃でしたね。
そういう意味では、被害者なのか? どちらにしても、もう勝手にやって!って感じですね。
気持ち的にはお兄さんの方が振るまい的にはちゃんとしてるかな。ただ、何年か前の大阪場所の前の場所で引退してしまって土俵入りが見れなくて根に持ってるんです。(笑)
Posted by: ika | Jun 17, 2005 21:14
確かにTVでは、お兄ちゃんの方がまだ「オトナ」に映りますね。サスガに慣れてるのかしらw
ある友人は、爆笑問題の太田光よりも先に「貴乃花親方のパーマが変だ」と看破してましたw
…って、何だかんだ言って興味津々だなぁ僕ってば(爆)
ikaさんは、大阪場所には必ず足を運んでいらっしゃるようですね。
僕は毎朝、両国国技館の辺りで地下に潜る電車で通勤してますがw、まだ一度もナマで大相撲を見たことがありません。
十年ほど前、ひょんなことからチケットが舞い込んだことはあったんですが、都合がつきませんでした。
Posted by: USHIO | Jun 17, 2005 22:37