雪中通勤

行動圏内全てに渡って雪に降り込められ、これほどに積もるのは、２シーズンぶりのこと
だと思う。こないだ、大晦日から三が日にかけての習志野界隈は、少々のみぞれによって
湿らされた程度だったのだ。

自宅を出て歩き始めてすぐ、圧雪シャーベットよりも新雪の方が比較的足を捕られにくい
ことを思い出す。昔から、雪の上を歩くのは得意ではなかった。元々場数を踏んでいない
ことに加え、蹴り出した足をまっすぐにして踵を着くいかにも都会然とした歩き方(笑)
をしていたからだ。…三年ほど前までは。

津田沼駅まで、地面の歩道を行くよりもいつものサンペデック上を辿った方が新雪が多い
だろうという読みは大きくは外れなかったようだ。ところが、慎重に置き足で歩むうちに
靴底に圧雪シャーベットが噛み込んでスケート靴が出来上がり、津田沼公園のＳ字小道を
やや下って最後に駅前大歩道橋へと繋がる上り坂で、ついに立ち往生する(苦笑)

…通りすがりに手を差し伸べようとして下さった年配男性のお手を煩わせることもなく、
"超微速度撮影"又は"ミリ単位"とでも言うべき僅かで微妙な体重移動を小刻みに積み重ね、
この難所を乗り切った。…そういえば昔、よくそんな稽古もした(笑)

コレにはさすがに懲りた。東京駅丸の内口でタクシー拾って重役出勤を決め込む(苦笑)

…そして、夕焼けとともに日が暮れる。すると、今夜は放射冷却でカチンカチンか？