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Jan 24, 2005

置き足でしのぐ

一昨日あたりから、左膝の裏側に違和感を覚えていた。

延ばそうとするとスジが突っ張り、軽く痛む。だが、動かすたびに必ず痛むというわけではない。
動き、角度、動かす速さ、力の入れ具合に左右されるようだ。とりあえず昨夜は、マッサージ
めいたことをして眠りに就いた。

今朝目覚めると、突っ張りは"強張り"に転じていた。より延ばしにくく、さらに強い痛みを伴って
いたのだった。

歩くとは、足を前に蹴り、接地させ、体重をかけて延ばし後ろに送り、同時に上体を前へ運ぶ…
これを左右交互に繰り返すことだと思う。

ところが起き抜けの左足は、ふだんにも増して"木偶の棒"だった。蹴りたくても、体重をかけて
延ばしたくても、それが叶わない。久しぶりに味わう「歩くってどうやるんだったっけ?」

それでも、食事洗顔…と身支度を整えるうちに症状が和らぐ兆しが感じられてきた。
痛みを探りつつウォームアップしながら足を運べば何とかなりそうだ、…というより、そうやって
歩き始めるしかないだろうと思い決めた矢先、一足先に家を出て駅へ向かった一時帰国中の
兄から電話が入る。

「津田沼駅までのサンペデック通路及び歩道橋に凍結箇所あり」

そう聞けば、凍結リスクの低そうな、「駅の直前までずっと"地べた"を辿って最後に"空中"に上がる」
ルートを採れば良さそうなものだ。
しかし、やや躊躇いはあったものの、結局、「自宅近くの歩道橋で"空中"に上がりそのまま渡り歩く」
いつもの道筋を選ぶのだった。
一昨冬の体験や先日の"阿波踊り"目撃などから、注意すべき凍結ポイントは精々、タイル舗装の
駅前大歩道橋と、その手前を繋ぐ短い橋の前後付近だろうと踏んでいた。

ところが、歩道橋を渡ってサンペデック津田沼オフィス棟の"脇腹"に一旦入ると、そこを抜けたすぐ先に
続く"タイル張りの屋上通路"を、すでに多くの人々が「踊りながら歩いている」のが見えた…。

目論見の甘さは無責任に笑い飛ばせばよいとしても、今朝の足の状態を考えると、うっかり
"いっぱいいっぱいな気分"になりかける。

患う以前から、滑りやすいところで蹴りだした足を持って行かれる悪癖は持っていた。どんなときも
無頓着に、踵から接地させようとしていたからだ。
札幌出身の友人は、真夏の東京でも、やや前屈みで摺り足気味にぺたぺたと足を運んでいた。
二十年近く昔のその姿を想い出す。

出会って以降、何度も一緒に芝居を打ったその友人との稽古やワークショップの場で、能楽や狂言
などの摺り足を真似てカラダをいじめてみたことも一度や二度ならず。…久しぶりにきょうはソレの
応用でしのげるかもしれない…

実際には、そんな"様式"を意識した動きとはほど遠く、前後左右のバランスを維持しつつ「半歩ずつ」
水平に保った足を前に置いてゆく"置き足"とでも呼ぶべき歩き方だった。

それでもなお、取られるときは取られる。だがそれも、感じる限りでは1センチあるかないかなのだが、
心胆寒からしむるに充分である。
しかも、取られるのは決まって、装具と無縁の"やられていない"右足の方だった…。

そうして、常人の五割増し程度のふだんの歩みの、さらに八割増し相当の時間と集中力を費やし
無事に駅構内に辿り着くと、自然に左足を前に蹴りだし、体重をかけ後ろに延ばして歩いていた。
痛みは消え失せていた。
まるで、あらゆることから解放されたかのような自由を感じた。

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